マスタングの生みの親は後に35歳でフォードの副社長となったリー・アイアコッカで、その美しいデザインもさることながら非常に綿密なマーケティングにより、歴史に残る大ヒットとなったのでした。
リー・アイアコッカはムスタングをフォード・サンダーバードの後継車と位置づけ、ファミリーセダンとスポーツカーの中間を行くスペシャリティカーという新しいコンセプトを持たせました。
そしてこの小振りでスタイリッシュなマスタングを、ベビーブーマーと呼ばれた若年層やインテリ女性をターゲットにしました。
この周到なマーケットリサーチは、ものの見事に当時のアメリカ人の好みにマッチしました。
価格はハードトップが2,368ドルでコンバーチブルが2,614ドルでしたので、基本仕様では他社の同じ6気筒の車と同額くらいでした。
しかしながら様々なオプションを付けると3,850ドルに跳ね上がり、このあらゆる要望に応えようとしたオプションが大成功の鍵になりました。