コルベットはゼネラルモータース(GM)社のブランドの一つのシボレーが販売しているスポーツカーで、1953年に登場しました。
当時は大量生産による実用的な車が多かったのですが、一方でそのころ人気の高かったヨーロッパのスポーツカーに対する憧れも多々ありました。
コルベットは、ヨーロッパに対する憧れとアンチテーゼから生まれてきたように思います。
そしてその後、コルベットがアメリカンスポーツカーという新しいジャンルを切り開き確立していったのです。
生粋のアメリカン・スポーツカーを標榜して登場したシボレーコルベットですが、デビュー当初は打ち立てた意気込みとは裏腹に、全くうまくいきませんでした。
その原因として、次のことが考えられます。
コルベットの生みの親であるゼネラルモータース(GM)社のチーフデザイナであるハリー・アールがデザインしたコルベットは、オープン2シーターでファイバーグラス製のボディ、真っ赤なバケットシート、クロム製のきらびやかなフロントグリル、丸みを帯びたフェンダー、ガードの付いたヘッドライトなど、外見上はスポーティで先進性が溢れていました。
しかしその一方でエンジンはV8ではなく直列6気筒3,8で150馬力、トランスミッションも2速ATのみと、スポーツカーとしては少々物足らないスペックで、いたるところに既存の量産車のパーツが流用されていたのです。
なぜならゼネラルモータース(GM)にとって初めての試みであり、採算があうかどうか分からない車に社運を賭けるわけにもいかず、万が一、失敗したときの痛手を最小限に止めておくのは経営の観点からいってもやむを得なかったからです。
それに当初、若い人でも購入できるようにと考えていたのですが、いざ出来上がってみると値段が3,440ドルで、シボレーのビジネスクーペが1,524ドルで買えたことを思うと高額であることは否めませんでした。
しかし1955年にV8、200馬力を超えたエンジンの導入し、、翌年にはボディも一新し、さらにV8エンジンもますます力強くなり、コルベットの悪い流れを変えました。
"コルベットも一日にして成らず"こうした試行錯誤を経て名車の地位を勝ち取っていくのです。