エルビスプレスリーを語る上で欠かせないのがメンフィスという土壌です。
メンフィスはテネシーの西境にありミシシッピー川を見下ろすように絶壁に位置しています。
この都市は強力な川のデルタの頂点の上に位置しています。それは米国の2つの根本的に異なった領域の間でゲートウェイを形成しています。
南には貧困なデルタの農場、ルイジアナの湿地帯、およびジャズの街ニューオリンズなどの港湾都市があり、北と西には、米国中西部の豊かな平野の農場とシカゴとデトロイトのような北工業都市があります。
古くから綿花の集散地としても栄え、現在も多くの綿花が取引されており、その量はアメリカの綿花全体の1/3になるそうです。
しかしその一方で、奴隷市も開かれたなど暗い歴史をもつ土地でもあります。
現在メンフィスの人口は約65万人で、その半数を黒人が占めています。
またセントルイスと並ぶ黒人音楽とカントリーが融合してできた音楽、ブルースの発祥地としても有名です。
こういう異質なものが混在するところから文化は生まれやすいものです。
日本でも古くからは大陸からお米が伝わってきたり、戦争に負けてアメリカから音楽、映画、チョコレートやハンバーガーなど大量の文化が入ってきたように、メンフィスではそれがブルースでありロックンロールでありエルヴィスプレスリー(Elvis Presley)だったのでしょう。
メンフィスのグレースランドにあるエルビス・プレスリーの家は、今でも年間60万人が訪れ、「アメリカ国内で2番目に訪問者の多い家」なのだそうです。
またエルビス・プレスリーは大のレストラン好きであり、メンフィスにあるレストランはどこも口をそろえて「エルヴィスプレスリーが気に入ってくれたレストランだ」と主張したがるのだそうです。